手順 その1
ニッパーを使ってパーツをランナー(枝)から切りはなしましょう。刃先をゲート(パーツから出ている細い枝)に合わせ、パーツに近づけすぎないように切るのがコツです。小さなパーツや細いパーツなどは、切断の圧力で壊れてしまう恐れがありますので、カッターナイフを用いて丁寧に切断しましょう。くれぐれも刃物の扱いにはご注意を。ケガをしては、楽しい模型工作どころではなくなってしまいます。
切りはなしたパーツに残った不要なゲートを、カッターナイフやサンドペーパーできれいに仕上げます。パーツによっては、「バリ」といって不要なプラスチックが付いている場合がありますので、よく確認しながらていねいに削り取りましょう。この作業はとても手間がかかりますが、完成後の善し悪しを大きく左右します。サンドペーパーの大切さは、完成後によくわかるはずです。根気で乗り切りましょう。動力ユニットを入れようとする車両の側面裏面のリブ(床板を止めるツメ)は、この時にいっしょに削りましょう。
切り口などを仕上げたそれぞれのパーツを、プラスチック用接着剤を使って組み立てましょう。もし、はみだした場合は、そのまま固まるまでさわってはいけません。車体を組むコツは、側板パーツと妻板パーツを直角になるようにL字型に接着します。編成で作る場合、よく似たパーツが多いので注意して組みましょう。また、接着したパーツは完全に固まるまで待ちましょう。
じっくり接着剤が固まるのを待ったL字型パーツを、今度はロの字に組みます。これでボディが四角くなりました。L字に組んだ時と同じように、側板と妻板の直角には気をつけましょう。ここでも、接着剤が完全に固まるのをじっくりと待ちます。あせりは禁物です。接着剤が完全に固まったら、パーツの裏から、合わせ目に瞬間接着剤を一滴たらして補強するのも良いでしょう。

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